京都府高ニュース

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大会アピール

一人一人の力は、決して弱くない!連帯の輪を広げ、平和な社会を未来の子どもたちに引き継いでいきましょう。

5月14日参議院本会議で改憲手続き法(国民投票法案)が強行採決されました。また、改悪教育基本法の具体化をねらう教育三法案は、衆議院で強行採決され、現在参議院で審議中です。憲法改悪阻止、憲法の精神を生かした教育を守る歴史的なたたかいの中、わたしたちは、第62回京都府高定期大会を開催しました。

大会の発言の中では、昨年度の教育基本法改悪反対のとりくみや、アピール賛同運動を通して得られた教訓、国民的に広がった連帯の輪、「職場9条の会」や「ゆかりの会」のとりくみなど、これからのたたかいの貴重な財産が熱く語られました。改憲手続き法は成立してしまいましたが、18項目もの付帯決議が付けられるなど、国会の論戦を通じて、欠陥だらけの悪法であることが国民の前に明らかにされました。しかし、憲法を変えるかどうかを決定するのは、国会ではなく、私たち主権者国民です。「憲法を守れ!」の声が国民の圧倒的な多数派になるよう、今日から憲法改悪反対のたたかいを旺盛にすすめましょう。

改憲手続き法のたたかいとあわせて、教育三法案の廃案をめざすたたかいも緊迫した状況になってきています。安倍内閣は「靖国」派で固められ、太平洋戦争末期の沖縄戦での「集団自決」で「日本軍の強制」を削除するよう求めた文部科学省の教科書検定にも見られるように、超「タカ」派の内閣です。この法案は「愛国心」を国民に押しつけ、教員免許の更新制度で教職員を縛り、国・文科省が教育委員会への統制を強め、国のいいなりの教育、教職員づくりをめざすものです。そのねらいが、「戦争する国づくり・人づくり」であることは、安倍首相の言動をしてもはや明らかです。国の針路を決定していく上で、最も重要なものは云うまでもなく教育です。個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性豊かな文化の創造を目指す教育です。憲法を守るたたかいと一体に、教育三法を廃案にするたたかいに全力をあげましょう。

保険料が払えず、国民健康保険を取り上げられ病院にすら行けない人がいる一方で、大企業・大金持ちには大減税し、格差と矛盾はますます広がってきています。学校現場では、父母の経済的な負担が深刻な問題になっています。入試制度の「改変」による通学圏の拡大や学校の序列化などの影響により、授業料や通学にかかる交通費などが生活費に占める割合が高くなり、その結果、子どもが進路変更を余儀なくされたり、進学を断念せざるを得ない事例も報告されています。

諸状況の厳しさは、その一方で、それに立ち向かう力を生みださずにはいません。格差と貧困を打開するため、5月20日に「全国青年大集会2007」が東京明治公園で開かれました。「まともに生活できる仕事を」「人間らしく働きたい」を掲げて、3300人もの若者が立ち上がりました。若者が連帯してたたかい、偽装請負やサービス残業などの劣悪な労働条件を改善させるとりくみが次々と報告されました。憲法を守る国民の運動と世論は、職場・地域の9条の会の広がりなど 、確実に改憲勢力を追い込んでいます。
               
少しずつ新しい芽が芽吹いています。コンクリートの切れ目から押し上げて成長する「ど根性大根」のように。一人一人の力は、決して小さくはありません。教職員と父母・府民がしっかりと手を結び、共同の輪を広げてたたかえば、今の困難な状況は必ず打開できます。憲法の精神を生かした真の平和な社会の実現をめざして、ともに頑張りましょう。

2007年5月26日
京都府立高等学校教職員組合第62回定期大会