京都府高ニュース

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私はこんな論文を書きました〜市内高校分会Sさんから届く!

学校予算の効率的運用について

専門員 S

京都府立○○高等学校において、平成18年9月に女子トイレに整備したトイレ擬音装置「音姫」の光熱水費削減効果について述べる。

○○高等学校は、生徒数1076名、学級数27、の大規模校である。生徒の男女比は1:1である。教職員数は約80名で3分の1が女性である。

昨夏、教育庁管理課より本校で試験的にトイレ擬音装置をすべての女子トイレに設置し、その効果について実証してほしいという依頼があり、予算配当があった。

本校の運営費担当である私と、施設担当者はともに女性であるが、トイレ擬音装置の光熱水費削減効果については、疑問を持っていて、設置に気の進まない思いであった。今年度は特に新学期以来、生徒のいたずらによる施設破損が多く発生し、校内をその補修にかけまわる日常であったため、トイレに余分な装置をとりつけても、破壊されたり、故障したりと、事件、事故が多発するのではないかと予想して、気が重かった。見積りに来てもらった業者の方にも、業界ではあまり効果はないと言われていると聞かされる始末であった。本校で効果のないことが解れば、管理課担当者も、他校で無駄な出費をせずに済むか、それを証明しようと、消極的な気分で仕事をすすめることになった。

平成18年9月15日に工事が完了しすべての女子トイレに、トイレ擬音装置「音姫」が設置された。それは、個室の左手奥の壁に、床から約70センチの位置にあり、手をかざすとセンサーが感知し25秒間、水が流れるような擬音が聞こえる装置である。トイレ使用時の消音効果のため使用前に水を流すのをやめてくれれば、水道使用料が抑えられ下水道料金は削減できるのだ。まず、広報である。生徒にも、教職員にも使ってもらわないといけないということで、保健部、保健委員会の発行するニュースで、水を節約し、地球環境にやさしくと訴え、放送部にも放送で使用促進の放送を流してもらい、「音姫」の宣伝を開始した。しかし、あまり期待はせず、職員トイレに自分が行ったときは使うように心がけ、他の教職員の使用についても気にするようにしていた。休み時間に、教員がトイレに集中する時間にトイレに行き観察すると、複数の個室」から「音姫」の音が二重、三重に聞こえてくる。大音響である。使用前の水を流す音はなくなっていた。結構、先生たちは使っているんだと、なんだかうれしくなった。

下水道料金は年間6期に分けて請求があり奇数月に支払いをする。8/7〜10/6分の検針は4期である。「あれ?」と思った。「音姫」設置後まだ、3週間足らずであるが、4期の約1/3の期間でもある。昨年同期より100立方メートル近く使用料が減っている。料金にして、5万円近い減である。水道使用料の多い夏場なのにである。さらに5期(10/7〜12/7)の検針の時、違いが明らかになった。使用料が昨年同期比で81%であった。料金で12万円の減であった。管理課の担当者に連絡すると、他の要因は考えられないかと問い返され、18年3月に、グランド改修が施行され、17年度夏よりもグランドの水はけは改善されて、18年度は砂埃防止のグランドへの水撒きの回数は増えている。にもかかわらず、水道使用料は減っていると回答した。「音姫」効果が予想される可能性が高いのである。しかし、もう1期見てみないと正確ではないということになった。平成19年2月7日に第6期の検針、やはり昨年比83%で料金は7万6千円の減であった。「音姫」の効果に他ならない。4,5,6期で20万円以上の下水道料金の削減が出来た。この傾向が来年度以降も続くならば、「音姫」の設置費用は二年で回収出来る。単年度で、50万円もの光熱水費の削減である。まだ、始まったばかりでこのままいけばのことであるが。なお、参考までに、「音姫」稼働後も電気料金については昨年と大きな変動はみられない。

音姫設置による光熱水費削減はこの半年に限れば一応の成功をおさめた、といえる。その要因は、宣伝効果、使いやすい設置位置、などは考えられる。しかし、何よりも、生徒、教職員の協力であると思っている。500人以上の女性の協力により実現した成果である。

この成果について運営費の執行のなかで目に見える活用をしたいと考え、「朝読書」のとりくみに生かすべく、20万円の閲覧用図書の購入予算に削減出来た光熱水費を更正することにした。

今後も、不要な光熱水費を削減する施設設備を研究し、積極的に取り入れ、未来に生きる高校生が、地球環境を身近な学校生活のなかで守る担い手となるよう授業以外でも学んでゆける工夫していきたいと考えている。光熱水費を節約することはケチではない。まず節約からすべてのエコロジーは始まるのである。限られた学校予算を効率的に運用して、教育活動に有効な執行を心がけたいと考えている。